今日は太宰治の命日です。
そんな訳で、
自宅の太宰の小説を何冊か見返すべくたまたま本棚を漁っていたら、
上のようなボロボロに成り果てた一冊の本が出て来ました。
おそらく、日本文学が好きだった母の所有していたものだと思うのですが、
発行年数が1955年という古さに驚きました。
こちら、日本文学アルバムなるもので、
太宰の生誕から終焉までを写真で追うという内容。
人間失格読了後、ネットで太宰にまつわる写真を探したにも関わらず、
これといっての収穫はなしだったのに、
こんなに身近に在ったとは・・・^^;
そして中身を目で追っていると、
まさに人間失格の本文冒頭に表されるような写真が数枚載せられていました。
幼い頃の一枚などは、本当に小説本文が形容するままでした。
誰よりも笑みを浮かべ、真っすぐカメラに向けて写るにも関わらず、
何も中身を持ち得ていないような。
そして実際、油絵にも嗜んでいたことを知りました。
今日になって知る、小説の主人公と太宰の共通点。
今夜はもうちょっと太宰の世界に浸ってみようと思います。